2019年1月19日(土)、東京都内にある児童養護施設にてIchigoJamプログラミング教室を開催致しました。
諸般の事情により参加された子ども達のお顔をお見せする事ができないのですが、真面目な顔もあれば笑顔もあり、とても充実したイベントになりました。
以下、当日の様子をダイジェストでお伝え致します。
当日のパートとしては「IchigoJamプログラミング教室」だけではなく、施設で暮らす小さい子ども達にも楽しんでもらえるよう「アイロンビーズ遊び」の場を設け、後半は「高専(高等専門学校)」や「エンジニア」をテーマにしたパネルディスカッションも開催致しました。
また、普段のイベントでは「IchigoJamをはんだで作成する」事から始める事が多いのですが、今回は開催日が土曜日という事もあり、学校の授業を終えてから参加される子供たちもいたので、予め完成したIchigoJamを用意しておき、ケーブルを接続してすぐにプログラミング教室を始められるメニューにしました。
IchigoJamの数は足りているか?子どもたちの座るレイアウトはこれで大丈夫か?などなど、KidsVenture講師・サポートメンバーによる入念な準備が行われました。
14時からプログラミング教室が開始され、まずは小学生から大学生まで7名が参加しました。
IchigoJamプログラミング教室のメインコーチを務めるのは毎度おなじみ(?)PCN仙台の「親方」こと荒木先生です。
当日先生は仙台からやってきたので、仙台のお話も少し交えながら、先生の自己紹介。
こちらは「身の回りにはどの位のコンピュータがあると思いますか?」というお話のシーン。
「コンピュータ」と聞くと「パソコン・タブレット」を想像すると思うのですが、冷蔵庫・電子レンジ・車など、沢山のモノにコンピュータが搭載されています。
さて、前置きはこの位にして、早速プログラミングを始めます!
まずはIchigoJamに電源やキーボードなどを接続する所からスタート。
説明資料を見なくても接続できるかな?
接続出来たら、早速プログラミングです。
IchigoJamの動作確認も兼ねて「LEDをつけよう」「LEDで点滅信号を作ろう」2つのプログラミングを順番に行います。
今回は参加された子ども達の年齢が幅広かったのでサポートメンバーも多く配置したのですが、皆キーボードの入力に慣れている様で、スイスイ入力していきます。
それではここで、隣に設けたアイロンビーズ部屋の様子を覗いてみましょう。
透明の専用プレートにビーズを並べ、アイロンペーパー越しにビーズに熱を加えるとビーズ同士が圧着し、ドット絵の様な「プレート」になります。
予めデザイン案も持っていったのですが、皆自分でオリジナルのプレートを作ったりして楽しんでいました。
何かすごい超大作も出来上がっています。
でもアイロンビーズってプログラミング教室に関係あるのかな?
「あるんです!」
IchigoJamに接続したLEDをアイロンビーズに差し込み、LEDの点滅をプログラミングしてあげれば、イルミネーションが作れます。
これもまた一つの「プログラミング体験」なのです。
出来上がったアイロンビーズプレートは今日の記念に持って帰ってもらいました。
是非どこかに飾ってあげてくださいね。
という事で、またプログラミング教室の様子に戻りましょう。
キーボードの入力に慣れてきたら、「川下りゲーム」を作ります。
「ゲーム」と聞くと何となく難しいのかな?と感じてしまうかもしれませんが、川下りゲームならたった数行で作れます。
自分が入力したプログラムがゲームになる、これって面白い!
ゲームが動くようになったらプログラムの改造です。
敵キャラや自キャラのマークを変えたり、ゲームの速度を変えたり、皆熱中しながら入力と修正を繰り返します。
友達同士で得点を競い合ったり、プログラムが上手く動かない友達をサポートしてあげたり、熱気を帯びた時間です。
そんな熱気を感じたのか、アイロンビーズで遊んでいた女の子も飛び入りでプログラミング教室に参加。
何とまだ幼稚園の年長さん(!)でしたが、キーボードから文字を入力できれば立派なプログラマー、年齢なんて関係ないのです。
予めプログラミング教室用に12席を用意したのですが、気が付けば全て満席に。
約2時間という短めのプログラミング教室でしたが、当初のメニューを全部こなすことができました。
プログラミング教室の後は、将来の就職や進学に役立ててもらいたいとの思いから、高専の説明やエンジニアについてのトーク・ディスカッションを行いました。
今回のIchigoJam教室に参加した講師・スタッフ12名のうち高専を卒業した4名がパネラーとなり、高専で経験した事や今の仕事の様子などをお話ししつつ、質疑応答も交えながらの1時間を過ごしました。
IchigoJamの生みの親である福野先生も高専卒業者。
会社を創業したきっかけや、「目指せ1日1アプリ = 一日一創」というお話に、皆真剣に耳を傾けていました。
こうして約3時間強に渡るKidsVenture東京開催も無事に終了しました。
最後に福野先生がディスカッションでお話していた言葉をここに記し、今回のイベントレポートを終えたいと思います。
今日の体験をきっかけにして、プログラミングの面白さを感じ、エンジニアを目指す子ども達が増えて行く事を楽しみにしています。
そして、「全てのこどもたちにプログラミングを」の理念の元、これからもKidsVenture講師・スタッフはまだまだ活動を続けて参ります!
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