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【2019年02月01日】東京開催レポート

2019年02月01日(金)、東京都立足立特別支援学校にて「出張IchigoJamプログラミング教室」を開催致しました。

足立特別支援学校は開校から40年以上の歴史を持つ特別支援学校であり、生徒数は200名以上と沢山の生徒さんが通っています。

学内には普通科と職能開発科の2つの学科が設置されていますが、今回は職能開発科1年の生徒さん19名を対象に開催させて戴きました。

以下、当日の様子をダイジェストでお伝え致します。

【準備】

今回の出張IchigoJamプログラミング教室は学内にある「パソコン室」をお借りし、通常の授業枠を2コマ(50分 x 2)使って実施する事になりました。

パソコン室には普段の授業で利用するノートPCがずらりと並んでいますが、今回はIchigoJamを利用するのでノートPCの出番はナシ。

限られた時間でプログラミング教室を開催するので、すぐに始められる様予め完成させておいたIchigoJamを各デスクに配置していきます。

今回お借りした「パソコン室」には各デスクにモニターが設置してあり、講師席にある書画カメラを通じた画像や、講師が操作するIchigoJamの画面を直接モニタに表示する事が出来る形になっていたので、今回のプログラミング教室でも活用させて戴く事にしました。

プログラミング教室で使う資料が正しく表示されるかどうか、予め準備したIchigoJamに不具合が無いかどうかなど、講師・スタッフによる入念な事前チェックが行われています。

動作確認が終わったら、明日の本番に向けたブリーフィングを実施して事前準備は終了です。

【1時間目:IchigoJamプログラミング教室 – プログラミングを学ぼう!- 】

プログラミング教室は1時間目(9時15分)から開始予定でしたが、講師・スタッフは8時30分に集合。

KidsVentureとしての活動回数は大分増えてきましたが、参加する生徒さんにとっては初めての体験。

当日の教室がスムーズに進み、参加してくれる皆さんが楽しんでくれるよう、最終確認を進めています。

そしていよいよ授業開始の時間が近づいてきました。

続々と生徒さんがパソコン室に集合し、目の前にあるIchigoJamを不思議そうに眺めながら席に着いています。

チャイムが鳴ったので、今日のIchigoJamプログラミング教室、スタートです!

今日の講師を務める大竹先生からの簡単な自己紹介に続き、1時間目は「プログラミングを学ぼう!」をテーマにした授業が始まりました。

「身近にあるコンピュータにはどんなものがありますか?」

「コンピュータの計算速度は1秒間にどれくらいできると思いますか?」

大竹先生の質問に対し、生徒さんの元気な答えが飛び交いました。

次は実際にキーボードからプログラムを入力し、IchigoJamの動作確認を兼ねた通称「エルチカ(LEDをチカチカさせる)」の体験です。

普段から皆さん授業等でキーボードからの文字入力に慣れている様子で、動作確認もスイスイ進みます。

その後、LEDを連続で点滅させる方法などを学んだところで、1時間目の授業は終了です。

【2時間目:IchigoJamプログラミング教室 – ゲームを作ろう!- 】

1時間目が終わり休憩に入る所で、大竹先生より「次の授業ではゲームを作りましょう」というお話がありました。

ゲームとなるとやはり皆さん気になる様で「どんなゲームを作るのだろう」「ゲームなんて作れるの?」と言った声が聞こえてきたのですが、大丈夫!

BASICプログラムを数行書くだけで、簡単なゲームを作れてしまうんです。

まずは先生の説明に沿って、「川下りゲーム」を作るため1行ずつプログラムを入力していきます。

最初の数行を実行しても、文字や記号が表示されるだけなので、恐らく生徒さん達はみな「コレがゲームになるのかなぁ?」と思いながら進めていたんじゃないでしょうか。

ところが、とある行まで入力が進み、プログラムを実行してみると…「動いた!」「すごい!」

皆が笑顔になる瞬間、これがプログラミング体験の醍醐味です!

ここまでくると生徒さんの手もどんどん速く動いていき、あっと言う間に全員が「川下りゲーム」を作ることが出来ました。

一通りゲームができるようになったら、各々がゲームを改造したり、得点を競い合ったり、お互いにプログラムを見せ合ったりと、楽しいい時間が続きます。

こうして楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、気が付けば2時間目の授業も終わる時間。

最後に大竹先生から「IchigoJamとセンサーを組み合わせた実演」があり、今日のプログラミング教室が無事に終了しました。

【まとめ】

授業が終わり、参加してくださった生徒さんに今日の感想を聞いてみましたが、みな「とても楽しかった」と言ってくださり、講師・スタッフ共々非常に嬉しく感じました。

という事で、今回のプログラミング教室でお伝えしたお話を1つピックアップして、今回のイベントレポートを終えたいと思います。

「将来、コンピュータの仕事につかなくても、知っているだけで、より人生が豊かになる事があります」

今回参加して下さった生徒さんが在籍する「職能開発科」では、卒業後の就職を見据え「食品加工・販売」や「物流・小売」に関する現場実習に力を入れていらっしゃいます。

どちらのコースに進んでも「事務・情報処理」に関する学習をなさっているそうですが、恐らく今回「プログラミング」を初めて体験した人が多かったのではと思います。

勿論これをきっかけに将来プログラマーを目指して下さる生徒さんが出て来てくれると嬉しいのですが、大事なことは「世の中にあふれているコンピュータの仕組みを知り、興味を持ってくれること」だと思っています。

どんなお仕事に就いても、コンピュータは身近にあります。

プログラミングされたコンピュータは、様々な課題や困難を克服し、世の中を便利にしてくれます。

今日の体験を通じ、「プログラミング・コンピュータの可能性」を知ってもらう事が出来たら本当に嬉しく思います。

最後に、本日のIchigoJamプログラミング教室開催にあたり足立特別支援学校での開催の場を提供して下さった中井 智也先生と一緒に写真撮影。

「全てのこどもたちにプログラミングを」の理念の元、これからもKidsVenture講師・スタッフはまだまだ活動を続けて参ります!

【おまけ】

全ての教室が終了し機材の片づけをしていたら、学内にあるカフェで作業学習をされている生徒さんが、コーヒーとパン・クッキーを提供して下さいました。

パンとクッキーはもちろん手作り・焼きたてで、お昼時には構内に「SMILE TERRACE(スマイルテラス)」というカフェを出店し、地元の方々にも販売を行っているんだそう。

コーヒーに関しても焙煎器で豆を煎る所から始め、注文が入ると生徒さんがミルで挽き、ハンドドリップで提供するという超本格派!

パンとクッキーが入ったエコバッグは、生徒さんが近くの大学や製紙会社から英字新聞を貰って手作りしてくれたものです。

緊張がほぐれた後のコーヒーは本当に美味しくて、持ち帰らせて戴いたパンとクッキーもその日のおやつに美味しく戴きました。

生徒さんの笑顔だけではなく、美味しい「おもてなし」まで戴き、本当に有難うございました!

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